🌿 姉妹アプリ 📦 農家ノート(販売) 🧾 農家ノート(会計)

← 記事一覧に戻る

AIに栽培相談するときの材料として、PDFを出力する機能を作った

2026-08-20

AIはもっともらしく間違える

AIに農薬のことを相談すると、もっともらしい答えが返ってきます。だが実際はよく知らないまま喋っていることが多いです。特に危ないのが使用回数で、平気で間違った回数を言ってきます。「まだ使えます」と言われて信じた結果、実際は上限を超えていて出荷できなくなったことがあります。

この経験で、AIの知識をそのまま信用してはいけないと痛感しました。AIが強いのは目の前の情報を整理・判断することであって、農薬の登録内容や自分の散布履歴を正確に記憶していることではありません。知っているようで知らない、という点が一番の問題でした。

正確な材料を渡すしかない

だから、AIに正しい判断をさせるには、こちらが正確な材料を渡すしかありません。作付け情報・農薬肥料の使用記録・手持ち農薬リスト(作物ごとの登録内容と回数制限つき)を1枚のPDFにまとめて、URLで渡せるようにしました。AIの記憶に頼るのではなく、その場でデータを読ませて回数や登録の有無を確認させる形にしています。

農薬データは農水省のデータベースを基にしているので、登録内容は農薬ラベルの記載と一致します。ただし、散布の前にはもう一度ラベルを自分の目で確認してください。アプリもAIもダブルチェックの片方でしかなく、最終確認は必ず自分でやってください。

実際に出力されるPDFはこんな形になります。作付け情報・農薬使用記録・肥料使用記録が1枚にまとまっています。

農薬・肥料使用記録PDFの出力例

さらにページを送ると、その作物に使える「手持ち農薬リスト」が続きます(甘長とうがらしの例)。登録番号・希釈倍数・使用時期・回数制限まで機械的に並んでいるので、AIはこの表を読むだけでよく、記憶に頼って答える必要が無くなります。

手持ち農薬リストの出力例

AIが数え間違えようがない構造に

作る側として徹底したのは、AIが数え間違えようがない構造にすることです。使用日・回数・登録上限を表で機械的に並べているのはそのためで、AIの「なんとなく知ってる感」を極力排除する設計にしました。

散布記録自体も、複数の作物・畑にまたがって同じ農薬を使った場合、まとめて登録できるようにしています。全履歴の画面ではこんな形で、1回の散布でも対象の作物ごとに記録が並びます。

全履歴でのまとめ散布記録の例

結果、相談もスムーズになりました。手持ちの農薬の中から回答してくれますし、使用回数も記録を元に数えてくれます。正確な情報をもとに考えてもらえるから、無駄がありません。

農業にとっても、AIは欠かせないもので、記憶と記録を共有することで、よりこのアプリを有用なものに変えてくれる存在です。

← 記事一覧に戻る